アスレティックトレーナーコース
取得を目標とする資格
アスレティックトレーナーは、財団法人日本スポーツ協会が認定する資格です。保健医療学部では所属学科の必要科目に加え、本コースの指定科目を修得することにより、同資格の受験資格を得ることができます。
- (公財)日本スポーツ協会 公認アスレティックトレーナー 受験資格
- (公財)日本スポーツ協会 公認スポーツプログラマー 受験資格
- (公財)日本スポーツ協会 公認スポーツリーダー
- (公財)健康・体力づくり事業財団 健康運動実践指導者 受験資格
- 日本赤十字社 赤十字救急法救急員
カリキュラム
- 授業科目、授業の方法及び内容、年間の授業計画
- ※授業は毎週土曜日の他、夏休み等に集中しますので、学業の負担は増えます。また、アスレティックトレーナー認定試験の難易度は非常に高く、また資格を取得してもその後の現場経験が重視されます。
アスレティックトレーナーの仕事
アスレティックトレーナーの仕事とはどのようなものなのでしょうか?大きく分類すると、以下の3つに分けることができます。
スポーツ現場におけるケガや事故を「予防」
個々の選手の筋力や柔軟性、ウォーミングアップ、クーリングダウンは十分であるか、体重は適切に保たれているか、正しい動作は獲得されているか、路面の性質にあったシューズが選択されているかなど、ケガや事故につながる要素をできる限り少なくなるように指導します。
ケガや事故が発生した時に適切な「救急処置」
どれだけ十分な予防をしていたとしても、ケガや事故を100%防ぐことはできません。またスポーツ現場では、命にかかわる緊急事態に遭遇することも少なくありません。正しく傷害の性質や程度を評価し、適切な救急処置を行うこともアスレティックトレーナーの重要な仕事です。
競技復帰への「アスレティックリハビリテーション」
ケガをした後、再びスポーツ現場に復帰するためには、日常生活への復帰を目標としたメディカルリハビリテーションだけでは十分とはいえません。そのスポーツで求められる身体機能・体力・技術を総合的に回復させるためのリコンディショニングが必要です。また現場へ復帰した後も、再発予防を目的としたテーピングや動作指導を行うなど、競技者が再びベストなコンディションで競技できるようサポートしていきます。
このように、アスレティックトレーナーには様々な知識と技術そして能力が求められ、スポーツ現場で働くスタッフの中でもスポーツ医科学の知識を持った人材として、活躍の場が広がっています。
有明での学び
鍼灸学科、柔道整復学科では、学科の科目(必修・選択)において、人体の構造や機能について徹底的なトレーニングを受けますが、本コースにおいては、これに加えてスポーツ現場で必要とされる知識や技術(競技者の健康管理、スポーツ傷害・外傷の予防、応急処置、アスレティックリハビリテーション、体力トレーニング、コンディショニングなど)を修得していきます。所属学科で学んだ鍼灸や柔道整復の技術に加え、これらの知識をプラスすることで、スポーツ選手に対して適切な治療とケアを行うことのできる、信頼されるトレーナーを目指します。
学業の負担は増えますが、鍼灸師・柔道整復師の国家資格を得ると同時に日本スポーツ協会公認のメディカル・コンディショニング資格であるアスレティックトレーナーを取得することが可能になります。スポーツ医科学を学ぶことにより、フィールドを広げることができます。